周期表、中学教科書に復活

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050405-02395881-jijp-soci.view-001


いいことだ。というより、当然か。
ゆとり教育じゃ、技術立国は難しいぞ。
この間の男の子や姪から聞いたのだが、最近の小学校や中学校では、化学実験をほとんどしないらしい。
教科書に書いてあるからする必要がない、というのが理由なんだそうだ。
もちろん別に理由はあるんだけど。
部活で科学部とかに入っても、実験は危ないのでやらせてもらえないとも聞いた。
ここで指導要領に文句を言ってもしょうがないが、現実的に一番面白くないやり方で教えてるね。
実験のない化学、物理、フィールドに出ない地学。
それのどこが面白いんだい?


科学が好きな子供は、すすんで博物館、大学などに連れて行ってもらって下さい。
あなたの好奇心を満たすものは、そこにしか無くなってしまいました。
逆に言えば、そこにはいくらでもあります。
お父さんお母さんも、「勉強しろ」と言う前に、子供を博物館に連れて行ってあげて下さい。
大学の体験入学や学会地方支部国立科学博物館でいろいろな催し物をしています*1
その道のプロでもうなるほど面白いです。
ちなみにオレは以前、体験入学で「単結晶育成とX線結晶構造解析」を中高生に教えていました。
単結晶を育成し、回折計にのせ、反射データを収集。この反射データから hkl ファイルを作り、直接法で解析。原子の座標を決めて最小自乗法で精密化し、R を10%以下まで落とすということをしていました。
やっぱり結晶づくりのウケがいいです。


子供も大人も、キラキラした結晶が大好きなようだ。
つまるところ、そこなんだよね。

*1:たとえば、オレのやってる化学の分野では、今週末の土曜日に科博の分館(新大久保)であります。