限りなく空振りに近い成果

朝早く、目星を付けた場所までドライブ。
遠いので、高速をしばらく走らせないといかんのです。
いい天気です。梅雨明けなのかな。
右腕が日焼けしそうです。
バイクツーリングの人たちがビュンビュン飛ばして私の車を抜かして行きます。


最初の目的地の玄武岩の露頭に付きました。
その前でカモシカがいらっしゃいをしています。営業部長でしょうか。

杏仁状のガスの抜けた空隙に、いくつかの鉱物ができています。
割ると、沸石だったり、オパルだったり、メノウだったり、方解石だったりします。
こういうの、好きです。
パカパカ石を割っていると、時間が経つのを忘れてしまいます。
もうちょっと走らせると、道端に花崗岩が出ています。
道路わきの露頭を眺めていると、半分ペグマタイトになっているのを見出しました。
が、残念ながらめぼしいものはありませんでした。
しょうがなく、蕎麦を食べて次の場所に向かいます。


次は、大昔の資料にあった鉱山跡です。
このあたりはほとんど植林も入っていません。原生林です。



沢は長雨でやはり水が多く、渡渉に難儀しました。
落ちればデジカメはおしゃかでしょう。


本流に流れ込んでいる一つの支流を遡行します。
本流に近いところは滝だらけです。
地形図でもそんな感じでした。
とにかく沢が平らに流れているところがないのです。
5−15m程度の細かい滝の連続です。


地質は超塩基性岩。一部、球状の組織を含む蛇紋岩になっています。
この球状の芯の部分にいろいろな硫化鉱物が入っています。
へんなの。
沢を上がると、上のほうは珪化されているよくわからない岩石があるらしく、水晶を含んだ石が落ちています。
しばらく滝の高巻きを繰り返していたら、地質ががらりと変わりました。
石英脈が何本も走っています。

空隙が少ないのできれいな水晶はなかなか見当たりませんが、なんとか3cmぐらいのものを一つ見つけました。


もうちょっと上がると、また超塩基性岩に戻ります。
早池峰のものによく似ています。熱を受けているのかな?
放射状の輝石を含んだブロックが露頭の所々にはまっています。
これを割ると、金属の硫化鉱物が出てきます。
磁硫鉄鉱みたいですが、はっきりとは言えません。


そろそろ滝は飽きたな、と思う頃に、旧坑が見えてきました。
沢より3mぐらいのレベルに、3つ入り口が見えます。

二つは土砂でいっぱいです。一つは坑木が残っていますが、とてもではありませんが入る気がしません。
蛇紋岩の坑道は、いくつ命があっても足りません。

坑口の岩を観察すると、ちょぼちょぼ硫化鉱物が見えます。
よくこんな超低品位の鉱石を掘ろうという気になりますね。


このあたりの沢の転石には、緑色の珪質の岩石が混じっています。
きれいな青緑色の緻密なもので、中まできれいに緑色に染まっています。
鉄や銅の緑というより、ニッケルっぽい感じの青緑です。
ニッケルが混じっているといいのですが。
これならクリソプレーズって言ってもいいかもしれません。
量も多いです。
お土産に頂いて帰ります。
ところが、沢を上がるのがいっぱいいっぱいの場所なので、下るのは容易ではありません。
しかも超塩基性岩のナメのすべることすべること。
何度も何度も転んで、水に落っこちながら、何とか下りてきました。


二ヶ月ブランクが開くと、体はあっという間に鈍ってしまうというのを実感しました。
隣の沢も上がってみたかったのですが、気力が尽きたので、昼寝。


やっぱり野外は楽しいです。
クマにもマダニにもヒルにも会わなかったので、空振りに近くても良しとしましょう。