紫水晶


あるところで話に上った標本です。博物館の収蔵品の写真です。
長さは目測で7cm内外。透明で上品な紫色。


産地は四角鉱山(岩手県二戸郡安代町、現在の行政区画は二戸市)。
これは古い標本で、おそらく鉱山がやっていたころのものでしょう。
四角鉱山は不老倉鉱山の支山で、四角岳と中岳の中間地点から少し南に下ったところのようです。
操業も不老倉鉱山と同様に、明治〜大正にかけて重点的に掘ったそうです。
1930年の地質調査所報告に坑内外位置図があります。


誰か見てきてください。もう雪が降っちゃいましたけど。


水晶山(すいしょうざん)のものに似ていますが、より水が多く入っているように見えます。



↑水晶山のものって、普通こんなのです。これで6cmぐらい。
これはコレクターに譲ってしまいました。


あと、地方の博物館にある紫水晶の立派な標本と言ったら、私が気に入ったのは、湯田、当楽沢の紫水晶でした。あれも産地が正確にわからなかったなぁ。