職場の芝生に、モジズリ(ネジバナ)が咲き始めました。

この花、大好きなんですよね。
花は小さいですがラン科で、きれいなランの花の形。

ピンクと白のコントラストも素敵。
そして、花序が少しずつ捻れて螺旋状になるというのがいいのです。
この螺旋の左右について触れたことがありましたが、今回の芝生のものは右螺旋が多いようです。
これはピッチがきつくてわかりづらいのですが、左ですね。


やはりどちらかの螺旋軸性不斉が卓越する傾向にあります。
前の仕事場も右螺旋のモジズリばかりでした。
この螺旋が、外部の要因により引き起こされるのか、それとも遺伝的影響なのかが問題です。
そういう点で、某教授の家で昨年咲いた左右完全対称の、鏡像モジズリは貴重な試料です。

今年はどうなったのかメールで問い合わせてみます。


植物といえば、次のキャンプの企画用にミラクルフルーツを注文しました。
http://www.w-agri.biz/wms/
この植物に含まれるミラクリンという糖タンパクは、プロトンを介して人間の甘味のレセプターに受容されます。
つまり、酸っぱいものが甘くなるのです。
レモンのような柑橘が、甘くってチョーおいしーという感じになるんだそうです。
もちろん水素イオン濃度およびミラクリンの濃度に依存するのでしょう。
その仮説なら、水素イオン濃度が高いほど甘いわけです。
ここまでくれば、私の次の発想はわかりますよね。


「じゃあ、塩酸なめたら、死ぬほど甘いのかな?」


という、作業仮説に基づいた実験は当然です。誰でも考えます。
早く来ないかな。わくわく。


ラクルフルーツを食べ過ぎて、体が受け付けずにもし吐いたら、胃酸が甘くてゲロが美味しかったらどうしよう。
期せずして、環境にやさしいリサイクル食品の研究開発ができることでしょう。


興味のある方は、前橋のワールドアグリエンタープライズにどうぞ。
http://www.w-agri.biz/
こちらから注文できます。
http://shop.yumetenpo.jp/goods/goodsList.jsp?st=wae-shop.com&category=1&action=category


文献はこちら。
Danilova, V, Hellekant, G., Elucidating coding of taste qualities with the taste modifier miraculin in the common marmoset, BRAIN RES BULL 68 (5): 315-321 JAN 30 2006
Sun, HJ, Cui, ML, Ma, B, et al., Functional expression of the taste-modifying protein, miraculin, in transgenic lettuce, FEBS LETT 580 (2): 620-626 JAN 23 2006
Masuda, T, Author Masuda Tetsuya Masuda, Tetsuya , Kitabatake, N, et al., Developments in biotechnological production of sweet proteins, J BIOSCI BIOENG 102 (5): 375-389 NOV 2006


最近、やはり植物から見つかったネオクリンってのもあるそうです。バスクリンみたいですね。
Shirasuka, Y, Nakajima, K, Asakura, T, et al., Neoculin as a new taste-modifying protein occurring in the fruit of Curculigo latifolia, BIOSCI BIOTECH BIOCH 68 (6): 1403-1407 JUN 2004