八戸−渋民沢−黒沢−御所湖畔

朝、フェリーは八戸港に着きました。
フェリー内のポジショニングが良かったのか、待たずにさっくり下船することができました。
せっかく北東北に来たので、少し寄り道します。
盛岡より北はなかなか来る機会がないので。


タバコの葉はちょうど刈り入れ時っぽいです。
少し黄ばんだら、収穫期なんですよね。
私は生粋のヘビースモーカーなので、この作物だけが頼りです。
これが無ければ生きていくことが難しいです。耽溺に近い依存症です。


はじめに、菱沸石の報告されている渋民沢に向かいます。
が、藪が多くて沢に近づけません。
なんとか沢に下りますが、めぼしいものがありません。
しばらく周りをうろちょろしましたが、ハンマーを当てる価値のあるものが見出せませんでした。


外ればっかりですと寂しいので、有名産地である黒沢に向かいます。
ここはヤンダと並んで、東日本を代表するモルデン沸石の産地ですが、今まで来たことがありませんでした。
産地は大変わかりやすいです。
流理も鮮やかな流紋岩の露頭上部に、モルデン沸石を含む部分があり、ガスの抜けた隙間にいっぱい入っています。
ざらしになると汚れてしまいみすぼらしいので、新鮮な部分を割りとってみます。
こんな感じです。

EL-Nikkor 63mm F3.5/D80


ですが、この場所は大変足場の悪いところで、確保が容易ではありません。
藤のつるを支えに露頭に張り付きます。
モルデン沸石は大変脆く、インドのオーケン石のようにうまくくぼみに引っ込むように割り出せればいいのですが、なかなか希望通りに割れてくれません。
ここに来る人は、ヘルメットとハーネスを持った方が良いようです。


盛岡の街まで出て、北海道でお世話になった熊避けスプレー「カウンターアソールト」を扱っているアウトバックに寄ろうと考えましたが、夏季休業中で留守でした。


ついでなので、御所ダムの横のメノウ産地によります。
ここは、オパールとメノウの産地です。
メノウの脈は集塊岩の隙間に挟まりこんで入っていて、北富田とよく似ています。
ですが、花石で大量の美麗なメノウを見たばかりなので、採集する意欲が湧かず、崖を這いつくばって遊んで帰ってきました。
レベルが違いすぎます。