水晶産業復活へ鉱山再整備を 甲府でシンポ 活性化策探る
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2007/10/01/13.html
山梨の地場産業である水晶を見直し、低迷する産業の活性化策を探ろうと、県内の水晶宝飾業界関係者らでつくる「作り手の会」(宮川守会長)は三十日、甲府・県立文学館研修室で「山梨の水晶」をテーマにしたシンポジウムを開いた。
業界関係者ら約百人が来場。角田謙郎山梨大准教授、十菱駿武山梨学院大教授、堀秀道鉱物科学研究所長が講演し、地質学、考古学、鉱物鑑定のそれぞれの立場から、宝飾産業発展のベースとなった水晶の歴史や魅力を紹介した。
角田准教授は「山梨には今なおたくさんの鉱脈があるが、商業ベースの採掘には法的な制約がある」と指摘。十菱教授は鉱山跡での盗掘の現状に触れ、「行政主導で荒廃した鉱山に手を入れていく必要がある」と主張した。
質疑応答では、「県産水晶でブランド化を図るべきだ」「鉱山跡を文化遺産にできないのか」などの意見が交わされた。
「鉱物鑑定の立場」って?