コツがいらないかわりに。。。

やふう知恵袋で、「コツのいらない天ぷら粉」がすげえいいって力説する人が何人もおり、買ってみました。
取り説どおりの混合比で水と混ぜ、温度も高めにして揚げてみました。
食べてみて「評判ほどではない」と思いましたね。
かなり水練りした(そうしろと書いてあるので)のに衣は薄いし、高温だからたしかにカラリと揚がるけど、それだけですぜ。
現在の天ぷらの目標到達地点は、「衣の外側はカラリと揚がって油切れよく、衣内部は粉のもちっと感を残し、具材の味を引き出しつつ改悪しない」です。
衣のおいしさがうまく出なきゃダメよ。
普通に、氷水と粉と卵でちゃきちゃき混ぜて、ちょい低温で揚げる方がおいしいわよ奥様。


もう一回条件検討して同じ仕上がりだったら捨てます。


ちょい厚めに衣を付けて、ぼてっとしたのをじっくり揚げる。残存水分で次の日にしなっとしたのを天丼にする。これでいいです。


ちなみに、低温設定を私が好むのはもう一つ、油の酸化がいやだからです。
均一系二分子反応の反応速度は、すごくおおざっぱに言うと10℃上がると倍になります。
40℃落とせば酸化速度はラフに1/16。液の粘性があがり拡散と対流の速度が落ちるので、もっと酸化されづらくなるでしょう。
自動酸化って、温度が上がると指数関数的に反応速度が上がるのが普通ですから。