ウラン置換珪化木

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人形峠鉱山、神倉鉱床で見つかった珪化木です。ちょっとシノブ石入ってます。
有機成分の大部分が二酸化ケイ素で置換され、その一部はカルノー石になっています。
ウラン含有量は線量から0.7%前後。
日本の大規模なウラン鉱床は、花崗岩を基盤岩として、その上に堆積したアルコース砂岩などに基盤ギリギリにたまるものですが、砂岩中に含まれている木質の植物化石、あるいは貝化石がウラン成分で置換されることがよくあります。
おそらく、有機質が残っているときに、優先的なウランの吸着が起こり、これがゆっくり無機化していくんでしょうね。
ちなみに昨日のヨハン石も、珪化木の隙間に生じたものです。


裏には、黄色いウランの花が粉ふいています。
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