財団法人時代の理化学研究所の製品を入手した。
仕上げの良さ、精度ともに、現代のものにひけをとらない
芸術品というほどではないが、エンジニア魂をひしひしと感じる。
廃棄物品なのだが、勿体無いので「財団法人 理化学研究所」の金属板だけひっぺがした。
そいつは電子辞書に接着剤で張り付けてみた。


戦中までの理化学研究所は、科学者の楽園だったことで有名だ。
直接、間接を問わず、多くの優秀な科学者を育てたことは疑う余地がない。
仁科、朝永など、とくに物理学者が有名だが、鉱物関係では飯盛、長島など
いろいろな人が関わっている。
原子爆弾用のウランを量産すべく、福島の石川にも理研の工場があった。
あまり知られていないようだが、田中角栄理研に縁があったようだ。
日本の科学技術を大きく引き上げた団体だろう。


今の日本には、基礎研究の重要さを知っている政治家がほとんどいないので
科学者の楽園は夢のような話である。


研究費の天井がない研究というのが、想像できない。


タイムマシンがあるなら、行ってみたいものだ。