光源

光ファイバー取り出しハロゲンランプを光源用として試してみました。
ピンポイントの光量はものすごく、2cm角くらいの場所を集中して投光すると、眩しすぎて肉眼では何があるのかわからないです。
この光源なら定常的に大光量で照らせるので、ISO換算感度を上げなくても、シャッタースピードを長めに取らなくてもビシッと絞れます。
作例は曹達沸石です。奥行きがあるので、絞らないと針が2本ぐらいしかピントが来ません。


もう一つはこれです。45mm レンズ、F22 で撮影しています。

これは水晶の中に含まれる水の粒で、さらにその中に気体の泡が含まれています。
水晶は二酸化ケイ素の結晶で、およそ高温高圧の水からの結晶化により結晶成長します。
そのときの液相(岩漿水)が、水晶の中に取り込まれたものです。
純粋な水ではなく、食塩などのさまざまな成分が含まれていたり、あるいは液体の二酸化炭素だっりすることもあるそうです。
こういうのを流体包有物といい、これを加熱して気相と液相が均一化した温度を測定すると、水晶ができた温度がわかります。
同じ水晶に、すごく気体/液体比の大きな流体と、それほどでもないものが入り混じっていることもあります。生成した温度が違うのか、閉じ込められている圧力が違うのか。
水晶の中にも結晶面が見えることが多いです。これにはちょっとだけしか面が出ていませんが、きれいな水晶の形の泡が水晶に含まれていることもあります。
温度計でもあり、水の化石でもあります。


この写真、私には、タキシードを着たウサギが涙を流しているように見えるのですが、何に見えますか?