さらに借り物
希土類と5族の複酸化物を二つ。
サマルスキー石(ブラジル、ミナスジェライス州)。
ちょいと緑がかった黒です。
と、イットロタンタル石。
イッテルビーで見つかった鉱物です。これはカナダのものです。
このヌメッとした樹脂光沢を愛するようになれば、病膏肓。
いずれも複酸化物で、Y2Nb2O8 の組成がサマルスキー石、Y2Ta2O8がイットロタンタル石。
ただし、結晶構造はちょっと違います。
石川石は、三価のイットリウム二つが、U4+ と Fe2+ でサイト占有されたもの。
いずれの鉱物も、イットリウムサイトがウランで多少置き換わることが多く、それなりの放射線量を示します。
福島の石川で、ウラン源として戦時中に利用しようとしたのは、サマルスキー石でした。
GHQが持ってっちゃったらしいんですが。