RMS マウントアダプターと等倍越えの接写
価格.com から来ている方が多いので、ここで少し私の知る範囲で情報を流します。
RMS カメラマウントアダプターが現在も市販されているかどうかは、不勉強なのでわかりません。
RMS メス→ Tマウント(M42x0.75)メスというのはあります。エドモンドの 52301-1 です。
http://www.edmundoptics.com/onlinecatalog/displayproduct.cfm?productID=1968
これからカメラマウントに持っていけるのですが、オリンパス、キャノン、ニコン用しかエドモンドは用意していません。
Tマウントは、ピッチ 0.75 mm と 1 mm の二種類があるため、よく間違えます。注意が必要です。
私が持っているカメラマウントのは、市販品が四種類、手作りの旋盤加工品が二つです。
奥のは、ライツ、アリストフォトに付属していたものです。これは、RMSメス→L39オスです。
今は、RMS→ R マウント(Photar Adapter 14259)があるみたいです。
手前左は、ニコンのマルチフォト用です、BR-15 と BR-16 という型番になっています。これは RMSメス→L39オスと、L39 メス→ニコン F マウントアダプターの組です。
大変作りがよいのですが、BR-15 は一個一万円ぐらいで取引されているらしいです。
手前右は、RMSメス→オリンパスマウントです。オリンパスのボディは持っていませんので、完全に寝ています。
もう一個、RMSメス→ミノルタマウントを持ってますが、ミノルタ使いではないので押入れの奥です。
等倍を超える接写を心がけたい人は、被写体により機材が変わります。
虫でしたら、海野氏と同様に、中望遠マクロ+テレコンが楽でしょう。
ただし、三脚を立てないとぶれます。収差も出ます。
ワーキングディスタンスを取りたいならこれが一番です。
室内のブツ撮りなら、まずリバースリングをケンコーなりで購入していただいて、広角レンズのリバースを勧めます。
リバースなら、レンズメーカーを選びませんしね。
それで、被写界深度の極端な浅さと、ワーキングディスタンスの小ささがお分かりいただけたら、これ以上泥沼にはまりたいかどうかを自問自答してください。
「おk」でしたら、ベローズ買って、広角のリバースに凝るといいと思います。
ベローズは中古で安く見つかります。
これで簡単に倍率5倍まで行きます。
この写真は、Nikkor 28mm F2 をリバースして、ベローズに載せたものですが、絞るとわりとよく写ります。
ただし、絞らないとやや収差で像がにじみ、フードを付けないと迷光でフレアが出ます。
逆から光が入るようには設計されていないので、当たり前です。レンズキャップに孔を開けると便利です。
顕微鏡レンズは二種類あって、古い直焦点が使えるのと最近の無限補正系があり、注意が必要です。
前者はそのまま焦点にカメラの受光部を持って来れますが、後者は一回結像レンズをはさまないと、収差だらけです。
顕微鏡レンズの直焦点は、要するに絞り開放だけしか選択できないので、被写界深度が極端に浅く、苦労したわりにいい絵が撮れないと思います。
多少像が流れたり、倍率色収差が出ても気にしないほうがいいですよ。
気にしだすと、泥沼にはまります。マジです。
泥沼にはまるより、EOS + MP-E を買ったほうが安いです。ホントです。