昨日見出した露頭に向かう。
藪を漕いで木にしがみついて傾斜を登り、高度を稼ぐ。


露頭は風化がひどく、上から石が降ってくる。
ヘルメットをかぶらないと危ない。気休めだけど無いよりマシ。
露頭はガマだらけ。風化した腐りガマが多い。


こんな感じ。

↑風化したガマ。もちろん誰も手をつけてない。細長いのは水晶。大きいもので7cmほど。


透明感のあるきれいな水晶。
手を突っ込むだけでザクザク取れる。すげー楽しい。
鉱物採集の醍醐味を満喫。
これだよこれ。オレの求めていたものは。


ただし、崩壊したガマは半分以上が崩れ落ちているものが多く、延長がない。
大きくて30cmぐらいの奥行き。


盤をよく観察。脈と母岩ブロックとガマの関係を見る。
やはりブロックの下側にガマがよく育っている。
ガマ開けを試みる。
苦労しなくても5分で開いた。
風化が強いので、天婦羅を揚げるステンレスの菜ばしで突付くだけで簡単にガマが開く。
つやつやで、透明なきれいな水晶。
ザクザク出てくるのがいい。サイズは大きくて10cm。



↑ガマがビシッと開いた状態なのだが、粘土が強くてわかりづらい。
奥の飴色のものも、手前のころころもみんな水晶。
普通はこんな感じで、泥の中から水晶が取れる。


風化により長石が粘土鉱物になる際に体積膨張を伴うので、欠けた水晶が多いのが悲しい。
密閉空間での膨張は、ものすごい力がかかるからなあ。
しばらく掘っていると、盤際に変な形の板がついているのが手探りでわかった。
拾い出してみたらツインだった。しかも両翼5cm近い。



↑かけかけのツイン*1。両翼 5.0cm。サイズだけは大きい。
一応、片方だけは頭がある。


キター。
ここは出るのか!しかもこんなに立派なのが。
やる気が出る。
しばらくほじくって、四枚出した。
が、いずれも欠けている。再成長しているのもあるけど。
なかなか完全なのが出ないのが悲しい。


今日は微小ガマを除き、5個ガマを開けた。
一番大きなもので、細長い60cmのものが最大だった。


ストレス解消にはこれだね。


温泉を探して、さっさか寝る。

*1:結晶面に見える横筋(条線という)が直角に近く合わさっているのが日本式の鑑別のポイント。去年採った最大のものはhttp://d.hatena.ne.jp/doublet/20050614に写真があるが、同じようなサイズ。板みたいな水晶が二つ、84度ずれてくっついているのがわかるだろうか。