憤懣本舗「他人の山を荒らす鉱物マニア」

http://www.mbs.jp/voice/special/200804/14_12809.shtml
この論法だと山菜もキノコも釣りもダメですね。
今はみんな杓子定規に法規に当てはめる世知辛い世の中になってしまいましたが、ついこの間まで所有権の存在が限りなくあいまいで、誰のものでもないが誰のものでもある自然の恵みというのは確かに存在していたのです。
天然の無機物の造形の妙を母として発生した学問が鉱物学であり、この娘は結晶学だったり無機化学なのです。
その過程を小スケールで楽しんでいるのが「鉱物マニア」と言えましょう。
大変極端に大規模に崩す人も中にはいて、まったく弁護する気にもなれないような方もいるのですが、それはある意味特殊例。
それをスケープゴートにして、すべての「鉱物マニア」を悪玉に仕立て上げるのはいかがなものかと。
崩れそうな崖は、人の手を入れずとも勝手にできる場合も多いです。
土建屋の、開発の名を借りた環境破壊の極端な例に比べれば、人力での鉱物採集なんて微々たるものです。
小鉱山の跡を訪れてみればわかりますよ。
50年も経つと、鉱山があったことすらわからなくなるぐらい植物が繁茂します。


まあ、いずれにせよ「地元とは仲良くしよう」「やりすぎるなよ」という教訓です。
程度の線引きが微妙ですけどね。
私の意見としては、もうひとつ「できる限り散れ」というのも。