業績同等なら女性優先、教員採用で名古屋大が新方針

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051227i217.htm

 名古屋大は27日、教授など教員の採用で、研究や社会貢献などの業績が同等であれば、新年からは女性を優先して採用するとの方針を発表した。


 4年制総合大学では初の試みという。


 同大学では、助手を含む全教員のうち女性は10・9%にとどまっており、2010年には16・2%に引き上げることを目標にしている。22のうち12の研究科・学部ですでに今回と同様の採用方針を取っているが、大学全体での取り組みに拡大する。


 国立大学協会によると、大学教授の女性割合は、米国13・8%(1998年)、フィンランド18・4%(同)、フランス13・8%(97年)の一方、日本は4・1%(98年)にとどまっている。
(2005年12月28日0時40分 読売新聞)


女性研究者に追い風が吹いてきたぞ。


いろいろな考え方があると思う*1が、構造の改革はバッサリと。


数日前に仕事場の女性と話していたのだが、化学教室で、女性の研究者で出産経験者が皆無だったのにはびっくり。
子育ては女性がするものとは全く考えていないが、つくづく女性研究者が女性として活動しづらい職業なんだな、という話をしていた。
なお、託児所は開設はされたものの、利用費用がべらぼうに高いので、ほとんど使われてないらしい。
相場の数倍だという話だった。利用者が少ないので経費を頭割りするとそういう額になるのかな。
細かい話はわからないが、立ち上がりは少し混沌としてもしょうがないか。


男女共同参画イコール託児所の開設に結びつくという形式もヘンといえばヘンなのだが。


「産むなら辞めてくれ」なんて真顔で言える人は育児休暇を取って、すこし考えて欲しい。

*1:もちろん、このやり方がいいとは到底思えない。だって性差別だもん。性別を選考の基準にするのは問題あり。雇用機会均等法では女性を差別してはならないとあるが、逆は記載されていないので OK なんだろうか。同じ業績で能力のある集合から、男女の別なく採用するのが正しいはずなんだが。