某所でたまたま知り合った Y田 さんと W さんと一緒に、水晶を掘りに行きました。
W さんは数年前にお会いしたことがあります。
私はいつも単独行ばかりで、人と一緒に採集することはほとんどないので、とても楽しい散策でした。
大変貴重な情報を多数教えていただきました。教えてもらってばっかりで、恐縮です。
自分の行動範囲がいかに流行産地とかけ離れているかがよくわかりました。
まあ、それはしょうがないです。
単独行動で、ものすごく古い資料ばかりみているので、そう簡単にはバッティングしません。


んで、散策の目的なんですが、なぜか紫水晶です。
ここは、採集に来る人もほとんどいませんので、地元はとても採集人に友好的です。
挨拶したり、山の話をしたり。雑談したり。
いつもこうあってほしいものです。
車から降りてしばらく急斜面を登ったり斜面をトラバースしたり石英脈を追いかけたりして、やっと産地に着きました。
が、周りは林です。ヤツらがいます。


今回の対戦相手は、蚋(ブヨ)でした。


すごい数。量産型?
小さいながらも、ヤツらを甘く見ているとひどい目に遭います。
私もホッペを刺されました。
W さんは顔が腫れて飲み物が飲めないって言っていました。


収穫は並でした。大当たりでもなければ空振りでもありません。


山から下りて、温泉につかりながら、昨今の鉱物産地の話を伺いました。
いままで探していたけど場所のわからなかったところなど、疑問点をいくつか教えていただきました。
感謝です。
表に出てこなかった事故の話なども。ご冥福をお祈りします。


最近は鉱物採集人口も明らかに増加し、しかも産地の増える速度に比べて減る速度が大きく、情報戦になりつつあるのですが、情報に振り回されすぎるのは危険*1です。
自分の力量にあった鉱物種を、高望みしすぎることなく、欲張ることなく狙いましょう。
私は common の種でいいです。珍しい鉱物は同定が大変*2ですので。
大きい結晶鉱物標本はもちろん嬉しいのですが、大きすぎるともてあます*3ので、ほどほどでいいです。
紙の小箱に入るサイズで、標本の出来上がりが重要です。
箱庭みたいな群晶標本が好きです。

*1:まあ、そういう話は百年も前からあるのですがね。

*2:orthojoaquinite と joaquinite の区別が肉眼でつきますか?

*3:車にでかい紫水晶が積んでありますが、大きすぎて標本棚に収まりません。