ロシアより愛をこめて

タレコミ情報で教えていただいたロシアンミク、電子湾で夜釣りしたのが届きました。
Mikroplanar 65/4.5


LOMO Mikroplanar (Микропланар) 65mm F4.5 です。
えらく珍しいレンズで、ロシアが輸出禁止措置を取っているらしく、なかなか流れてきません。
この2年で、非ロシア国に3本(電子湾に2本、らふかめに1本)出てきたものを見かけてますが、そのうちの1本。
LOMO というと、トイカメラとインダスターの影響で、「安かろう悪かろう」と思われがちなんですが、とんでもありません。
これは高解像力マクロレンズ。「ホンモノの」マクロなのです。
基準倍率は10倍というわけわからん高倍率に設定してあります。
このときの光軸上の解像力が 410 line/mm ですから、かなり解像力高いです。
Ultra Micro Nikkor 28/1.8 が単色光で 600 line/mm ぐらいですから、値を信じればかなりいいところいってます。
マウントは 33mm (P=0.75mm)。どうしようもないぐらい中途半端*1


んで、試写。逸見石を3倍で撮ってます。
henmilite
f = 8 で絞りすぎてしまい、回折ボケが出てますが、光軸上の解像度は確かによさそうです。
逸見石の隙間の白いモコが、実は針状結晶の集合だというところまで解像できます。
オールドマクロの写りですね。しかし捨てたものではありません。
比較するなら、Macro Nikkor 65mm、EL Nikkor 63mm (reversed)、S-Orthoplanar 60mm (reversed)、Luminar 63 mm との勝負になります。
どいつもこいつもシャープなレンズですね。
私は Macro Nikkor 65mm が一番好きです。やっぱり黄色い子ですよ。


Микропланар は3本組のレンズで、40mm, 65mm, 100mm があります。
40mm は RMS で、実はこれが一番欲しかったのですが、なかなか見つかりません。
martini さんは2本これをもっています。すごい。
いつか、私の家にもやってくる日が来るかもしれません。
Микропланар はロシアのオークションサイトには、USD100 でたらい回しになっているんですが、どうやったら安全に国外に出せるのだろう?
http://molotok.ru/search.php?string=%D0%9C%D0%B8%D0%BA%D1%80%D0%BE%D0%BF%D0%BB%D0%B0%D0%BD%D0%B0%D1%80&from_showcat=1&category=48122&country=168

*1:BORG7853 が M33P0.75→M42P1 らしい