久慈でのんびりと散策。
まずは大川目のモリブデン鉱山跡に。
以前にも来た所で、ある程度は見ているんですが、その周りをうろうろ。
川向こうの選鉱所跡にズリがずいぶんあるのですが、今回は露頭側。
坑道は封止されています。
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この脇辺りに、露頭があります。
モリブデン分は輝水鉛鉱。石英脈で、たまにガマが開きます。一緒に来てるのは灰鉄輝石のような四角柱状の結晶で、透輝石などスカルン鉱物みたいのもいます。
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サンプル程度を採って帰ります。そもそも平瀬が化け物すぎるのです。
あんなキレイでばかでかいモリブデナイト、平瀬以外には考えられません。


ここまで来たので、すぐ横の琥珀博物館に行ってみます。
たまには、琥珀採集体験もいいでしょ?
ねぼすけさんは、「ダンナがこんなところに顔を出すのは、もうこれが最初で最後だろうね」って言うんですが、そんなこと無いよ。
現場はこんなところ。中生代の砂泥互層に大量の植物化石が混じり、中に時折琥珀の欠片が混じっています。
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アイスピックとハンドシャベルを借りて1200円。
まあ、バス送迎と、人件費とお土産代があるので、そのぐらいが妥当なラインだと思いますね。


掘るとポロポロと・・・
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運がいいと、親指の先っぽぐらいのが出てきます。
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ここの堆積岩はリン分は藍鉄鉱に、硫酸分は石膏になっています。
普段は堆積岩なんてめったに叩かないので、新鮮ですね。
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日も傾いてきましたので、すぐそばの太田鉱山に。ここも老脈型の金鉱床です。
新太田鉱山側(ゴルフ場の脇)をウロウロしても何も見つからず。
石英塊はたまにあるんですが、どうもゴルフ場建設で潰されてしまった可能性が高いです。
石英転石とOBで打っ棄られたボルフボールの区別が難しいです。
山向こうの太田鉱山のほうは、スカルンのちらほらある林道を登っていくと、石英脈が川の手前と向こうにあり、掘ったのは向こう側です。しかし、数日の雨と雪融けの増水で川が渡れません。
不本意ですが、ほとんど不毛石英脈に近いので、あきらめました。