久しぶりに水晶掘りに来てみたんですが・・・

(昨日からの続き)
いい天気。この春最高の天気でしたね。
稜線からゆっくりゆっくり、陽が射し、光と影の境界がこっちに向かってきます。
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中華三昧(懐かしい)を食べて、コーヒー飲んで行動開始!
鉱床を端から端まで見てみます。が、あまり良くありません。
ガマが育たず、中の水晶の結晶はいびつ、そして透明度と光輝はちょっと物足りない品質。
苦労して取りに来るほどのものではないかも。
まあそれでも、グルグル歩き回っていると、何かしら落ちてます。
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あんまり大したものではないんですが、記念に拾って帰りましょう。
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穴に恐る恐る入ってみると、まだ鉱車が残ってます。さすがにボロボロ。
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竜頭が残ってるんですが、真っ白な石英なんですよね。
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闇の中に浮かぶ、真っ白な石英の世界です。
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ただ、この穴はあまりにも危ないんで、さっさか出てきました。
落石が多すぎます。


二度と来ることはないでしょうが、夫婦で山歩きも楽しいです。
が、ねぼすけさんはここまで山に上がって幕営したことはないので、緊張したでしょうね。
彼女は夜はあまり寝られなかったようです。まぁ、その気持ちはわかります。
原始林に踏み入れて、真っ暗な夜の闇に包まれるのは、最初はものすごく怖く感じるものです。
それは、生物として正常な畏怖感情で、その恐怖から逃れるためにヒトは火を使いだしたとも言えます。
まぁしかし、その怖さもまた自然のうちなんですよね。
自然は綺麗で、そして怖いものです。


ゆっくり、自然観察しながら下山します。
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やっぱり、山はいいですね。
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ひたすら歩くねぼすけさん
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だいぶ倒木があります。今年の大雪にやられたのもありますが、見た感じ、このコースはもう10年ぐらい道普請が入っていません。
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花崗閃緑岩のザレのトラバースなどは、踏ん張りが利かないのでちょっと怖いです。バランスの悪い人は谷まで落っこちちゃうかも。ひやひや。


ロクショウグサレキン(か、ロクショウグサレキンモドキ)にやられた枯れ木がよく落ちてます。
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この青緑の色素は、菌が生成するキシリンデイン (xylindein) というポリキノン型の共役の長い分子です *1
分子量は 568 もあります。
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ハシリドコロがかわいい花を付けてます。
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そしてマムシグサ
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毒草が多いのは気のせいです。


下りは、登りより30分ほど早く下りてきました。
やっぱり登りがきつかったんですが、下りは下りで、ゴンベのザレザレで踏ん張りが利かず、のんびり下りました。
採集の後は、温泉に限りますよね!!そして温泉の後は休憩室の畳で昼寝という様式美。
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帰りの高速は相変わらずの大渋滞、しょうがないので、下道を運転交換しながら、帰ってきました。
お疲れさまです、ねぼすけさん。

*1:次の論文を参考のこと。 http://ci.nii.ac.jp/naid/110004625152