さらに試行中

CZM、コントラストが高すぎてもダメで、低すぎてもダメなようです。
作例は瀬戸田の斜開銅鉱 (clinoclase) を Luminar 25mm orange dot で7倍で20枚ほど撮り、CZM で重ねたものなんですが
cli


下のクリソコーラのエッジのコントラストが低くて、非合焦として処理されてしまいます。
むずかしいのー。パラメータと照明でもなんともならん。
ちょい悪い見本として曝しておきます。


この鉱物は、砒素を大量に含んだ銅の二次酸化帯に時折産出します。
日光鉱山、喜多平、国崎、瀬戸田、木浦というところでしょうか。
瀬戸田は20年ぐらい前はいっぱい転がっていたんですが、最近は出向いてないのでよくわかりません。
古典産地はなんといっても木浦、喜多平なんですが、ちょっと今からでは難しいかと。
日光鉱山は、まだ出向いていませんが、いずれ決着を付けなければならない産地でしょう。


ひしゃげた四角柱で、端面は四面で、平べったいですが斜めに削げており、底面 (010) ではありません。
でもそんなところまでこの写真からはわかりませんので、ボツ!!
その前に、クリーニングしろよな、自分。


和賀仙人アンドラダイトはクリームクレンザーでこすること20分。
結晶が浮き立ってきました。
and
ほこり、ほこり!
ほとそっぷでけすか。
この写真は Macro Nikkor 65mm です。
やっぱりクセノター*1。日本人ならクセノター。


こういう、小さな結晶の集まりの場合でも、主役の結晶を見立て、周りを脇役に添えます。
ところが、往々にして、主役が存在しないという標本はあるのです。
こういうのは、なかなか撮りづらいものがあります。


紫水晶(イタリア)。
amethyst_sardinia


倍率2.2倍。結晶の大きさは一番大きいので1.3cm。
PN95/2.8A をリバースにして、F = 11 まで絞り込みます。
このあたりから回折のボケがうっすらと出てきます。
ここでの焦点の深度は約 2 mm。
これで4枚積むと、深度 8 mm が稼げます。
じっくり見てみると、「まだ絞れるよな」って思います。
ノーリツプリンタレンズでもう一回撮り直します。そのときは白ケントで側面を出しましょう。

*1:シュナイダー社のクレムトが設計した、4つのメニスク型レンズよりなる写真撮影レンズで、その2群が張り合わせであるのが特徴。民生用マクロレンズとして最初に大活躍した Nikkor 5cm F3.5 が同様にクセノター型設計。その後継レンズである Micro Nikkor 55mm F3.5 は大ベストセラーで、光軸付近の像のシャープさは、今でも充分通用する品質。