新潟は楽しいね

阿賀の山間部をうろうろ。
柳新田の沸石産地に立ち寄ります。
新潟大の研究報告にある産地です。
露頭は半分が土に埋まり、上に潅木が生えはじめています。
もうちょっとすると、木も生い茂り、産出は絶えてしまうかもしれませんね。
露頭の表面に転がっているのを、いくつか拾ってきました。


周囲の里山の林道をくるくるドライブ。
最近になって作った林道の切り通しに、玉髄が落ちているのが見えます。
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あわてて車を止めて見てみると、凝灰岩に入り込んだ脈状の玉髄で、隙間にはモコモコの仏頭状の玉髄が見られます。
地表でバラバラになり、それが堆積しているようなものが多く、延長はほとんど追いかけられません。


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時折、紫水晶が玉髄成長の末期に晶出しているのも。ちょっと色が薄いなー、という感じです。
こういうのは阿賀にはいっぱいあります。


玉髄は最大で20cm前後で、大きくもありませんし、美麗でもないのですが、いくつか拾ってみます。
やっぱり新産地って、ワクワクしますよね。


上綱木集落に立ち寄って、お世話になった方に挨拶に伺ったら、お留守でした。あれ?
前に、この周囲の紫水晶産地を探したことがあります。
日本の古典紫水晶三大産地は、藤屋(鳥取)、小原(宮城)、綱木(新潟)とされているのですが、最後の綱木は、場所がわかっていません。
明治期に、地元のおじいさんが素晴らしく美しい紫水晶をいくつか拾ってきて、おじいさんは正確な場所を人に伝えることなくこの世を去ってしまいました。
いくつかは、国立科学博物館などに標本が残っています。
以前、この辺の家を聞き込んで、標本の有無や産地情報を集めたことがあったのです。
あるお宅に置いてあった大きな紫水晶は私が引き取り、湯沼の社長の快気祝いに差し上げてきました。


別のお宅には、古くから伝わる、ここらヘンから産出したとされる紫水晶の玉があります。
細工が稚拙で、韓国産やブラジル産ほど石の質が良くないので、他所から持ってきたものではなく、ここのもののようです。
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透かしてみると薄目に見えますが、すごく濃い色の紫水晶です。


大好きな津川温泉に入り、寿司(回転式)を食べ、雨の高速をかっ飛ばして帰ってきました。