元素
ガドリニウム。ガドリンさんの名前をもらった元素。 磁石にペタペタくっ付きます。磁性が一番のウリなんです。 MRIの造影剤に塩が使われることがあります。 ガドリニウムは希土類の中でも、セリウムなどの仲間(前周期ランタニド)の一つで、かつてジジムと…
さて、足りないところを埋めますか。 チェコに注文出します。 Nb, Ta, Ti, Zr, Hf の結晶です。 塊なら持ってるんですが、結晶となるとなかなか。 自分でヨウ化物の熱分解で作ったほうが安いんでしょうかね。
ランタニドの隠れ玉、ホルミウム。 レトルトデポジットのブロックの破片です。 希土の歴史は分離の歴史です。 「土類」というのは、酸化物が安定で、精錬に難儀する元素群に付けられた名称です。 アルカリ土類金属が典型ですね。 希土類は、スウェーデン、ス…
白金族の重鎮、ルテニウムの結晶です。六方最密の結晶構造で六角板状結晶になります。 実際には、エッジが削げて、緑鉛鉱のような結晶ですね。 一番大きい結晶は、六角板状の真横から見ているので、下のこまい結晶の方が典型的な六方晶系に見えます。 一番大…
写真用に、Pm を除く希土類すべてを購入してしまいました。高かったっす。 希土なんて、ホントはそんなに高いものじゃないんですけどね。 バラバラとは持ってるんですが、セットにはなってなかったので、ちょうどいいということでお願いします。 経験上、酸…
電解バナジウムのバナジウム樹です。 これはかなり珍しいです。 体心立方ですからサイコロのような (001) をメインにした結晶ができるのですが、角が削げます。 どうも、(110) で削げるのが一緒にいるみたいですね。 上の写真の上下方向が、格子を斜めに突っ…
前にトライして、あまりに難しくて投げていたんですが、撮りなおしました。 青みの強い白金族のやさぐれもの、オスミウムです。
昨日のヒ素は、9時間大気中で放置したら真っ茶っ茶に変色しました。 やっぱり持たないですねー。 向野のパラ輝砒鉱は、他の自然砒とは違い、大気中でその輝きを失わないという特性が研究のきっかけになったのだそうですが、それがわかる気がします。 普通の…
ヒ素というのは、そのイメージとは裏腹に、大変美しい金属光沢の元素です。 酸素を含まない条件で600℃程度に加熱すると、容易に昇華して、美しい銀色の結晶が成長します。 真空度を上げると、見事なヒ素の鏡(砒素鏡というらしい)ができます。 普通はヒ…
ムオニオナルスタ隕鉄(スウェーデン)のウィドマンシュテッテン構造。 Muonionalusta meteorite 重いですが、オリジナル解像度も。 http://www.flickr.com/photos/fluor_doublet/5828494863/sizes/o/in/photostream/ 隕鉄はわずかにニッケルを含んだ鉄のこ…
ジルカロイ(わずかのスズを含んだジルコニウム合金)の核燃料被覆管。 こんなもんが崩壊熱でトロントロンに融けちゃうのか・・・。
多結晶のケイ素。破断面。 半導体グレードの単体ケイ素は、不純物によって特性が変化するため、純度を極端に上げることが必要です。 で、コストが安く純度を上げるためには蒸留がよいので、蒸留できる前駆体に誘導します。 現行の手法では、ケイ素単体からト…
堀石氏からの頂き物。ありがとうございます!
天然の砒素である「自然砒」の風化したものです。国産です。 砒素は新鮮なものは銀白色の金属光沢を持つ脆い元素で、ほっておくと酸化してくすんで真っ黒になります。 ややひしゃげた四角い結晶がいくつもくっついています。 これが風化して、へき開の方向に…
自然セレン@ Anna Mine, Alsdorf, Aachen, North Rhine-Westphalia, Germany ドイツ、アンナ炭鉱のセレン。 アンナ炭鉱は1982年に閉山し、巨大なボタ山がいくつか残りました。 このボタ山はしばしば自然発火することがあるらしく、その自発的な燃焼ガラ…
U-238。100g以上あります。 多くは語れないです。
プラチナ結晶、再挑戦。 白金(plutinum) Pt, cubic, Fm3m 気相成長 写真高 : 18 mm Nikon Macro Nikkor 65mm F4.5 (ap. = 4)/Nikon PB-2/Nikon D3 しろがねの小枝。 鏡のような結晶で(金属結晶だから当然なんですけど)、面の表現がうまくいかないです。
今日は、自形の結晶じゃなくて申し訳ないんだけど、マンガン。 明るい、やや黄ばんだ鋼灰色が本来の色。 3cmぐらいの金属片。脆い。とにかく脆い。 マンガン単体(多結晶)がこんなに脆いとは思わなかった。 合金鋼の組成の一つだとは思えないよ。 雨水に…
帰ってきたのが夜12時で、それから結晶作って撮影したので4時に寝落ちしてしまって説明が書けなかったので、今日追記。 巷を騒がすヨウ素の話。 一言で「ヨウ素」と言っても、大きく分けて二種類ある。 元素としての広義のヨウ素(ヨウ素化合物およびヨウ素…
切れたタングステンのフィラメント。 タングステンは代表的な高融点金属で融点が3000度以上あり、そう簡単に融解できず、なかなか自形の結晶になってくれない。 あまりタングステンの結晶を見る機会はないと思えるのだが、実は身近なところでタングステ…
依頼撮影品。ファーストトライ。 こんな感じでできる。 針状の単斜硫黄で、普通の斜方の両ピラミッドとはまったく違う。 端面は斜めに切れ落ちる。 平行連晶もよくできる。 色がそろわない・・・ orz 作り方は身に付いた。あとはRAW 現像の条件をそろえて、…
これもけっこうびっくりした標本。鹿折の山金。 自然金(native gold), Au, cub., Fm3m 宮城県気仙沼市上鹿折 鹿折鉱山 東京大学総合研究博物館蔵(登録番号 01955) 標本幅 : 3.0 cm Nikon Micro Nikkor 60mm F2.8G ED/Nikon D3 あまりピンとこないかもしれ…
金属クロムの塊。 クロムのイオンは多くの酸化数を取ることができる。 その多くの価数で、緑やオレンジなど特徴ある色(吸収スペクトル)を示すため、その色にちなんで chromium という名が付いているのだが、金属は非常におしとやかな銀白色。 比較的脆い。…
この周期表の元素フローをしばらく眺めている。 http://www.nims.go.jp/ecomaterial/SMAND/database/top.html 元素戦略を考えるには、資源、化学、応用の3つの考え方いずれもが必要。
Nikon Nikkor-AM 120mmF5.6 (F = 16)/Multiphot/D3 (おそらく)真空昇華によりレトルトデポジットさせた、マグネシウムの結晶集合体@中国。 マグネシウムは六方最密なので、六方晶を作る。 ニョッキリ伸びた指のような集合体なのだけれど、c軸方向(六角板…
Leitz Wetzlar Photar 50mm F4 (F = 5.6)/Nikon Multiphot/Nikon D3
写真は電解ニッケル。なかなか大きな結晶に育ってくれないのよ。 マットな光沢のところは自形っぽいので、SEM で狙うといいのかも。
電解鉄は、潜晶質に近いと思ってたんだけど、凸凹の隙間に自形の結晶があるのな。 どうも8面体のような気がするんだけど、まともに写ってくんない。 鉄の自形結晶は、ホントに何処探してもない。 誰か、もってたら貸して。。。
まだまだ、とおもったけど、忙しいスケジュールがいきなり入っちゃったのでこれで切り上げる。 すまんね、丸善さん。 あとでじっくりとベストの結晶を作ることにするよ。
クリスマスが近づき、銀樹の季節がやってきたぞ! うまくいかんのー。 硝酸銅の青さがいいわね。